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岩田暁子句集『陽のかけら』

第一句集『花文字』から3年。子規門の俳人・内藤鳴雪の血を受け継ぐ著者は、20代半ばに俳句をはじめ、10年余りのブランクを経て作句を再開。詩歌の伝統的なテーマである「雪月花」や「光と闇」などを独自の感性で捉え、のびやかに紡いだ298句を収録。「笹」実力俳人の第二句集。

発行:2017年9月25日
装丁:トリプル・オー
四六判上製本 164頁
2700円+税

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◆帯文より
「沈黙の春潮へ散る陽のかけら」
それほど遠い日のことではないのに、その句を詠んだ時の心境に
そこまで共感できないことがあるのは、小さな発見だった。日々身体中の細胞が入れ替わっていくように、毎日同じように暮らしていると思っても、自分でも気づかないまま自分の内面も変わっていくものなのだろう。決して古びていくとか衰えていくとかではなく、新しくなっていくのだと思いたい。(あとがきより)

◆作品抄12句
春浅し羽搏きしては籠の鳥
花衣花の妖気を纏ひけり
一様に括られし図を薔薇厭ふ
潜りたるプールの青く音閉ざす
柔らかき言葉引き出し秋の蝶
秋茜旅の時計の針早し
人類の降り立つ前の月しづか
ひとつづつ魂なびく花野かな
月の色受け傾ぎけり薄原
降る雪を絵本の中に踏みしむる
厩より冬の星座は見上ぐべし
白鳥の隠れて降りし地の光

<著者略歴>

岩田暁子(いわた あきこ)
昭和44年生まれ。愛知県出身。平成24年「笹」入会、伊藤敬子に師事。「第二回おばら杉田久女俳句大会」杉田久女賞受賞。平成26年、句集『花文字』刊。俳人協会会員、俳人協会愛知県支部事務局庶務。