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友岡子郷句集『海の音』

阪神・淡路大震災で家屋が半壊し、

当時、「倒・裂・破・崩・礫の街寒雀」と詠んだ友岡子郷。

震災の記憶は鮮明ながらも遠い日となりつつある。
兵庫県明石市に移り住んで7年余り。海鳴り、潮風、舟の音……

新たな地で海の音を聴きながら暮らす著者が、

やさしい言葉で深くうたう5年ぶりの最新句集!

発行:2017年9月20日
装丁:トリプル・オー
四六判上製本 138頁
2600円+税

◆帯文より
かつて飯田龍太は、友岡子郷をこう評した。

「子郷さんの作品には、木洩日のような繊さと勁さとやさしさがある。

人知れぬきびしい鍛錬を重ねながら、苦渋のあとを止めないためか。

これでは俳句が、おのずから好意を示したくなるのも無理はないと思う」と。

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第52回  蛇笏賞受賞

◆自選10句
海の夕陽にも似て桃の浮かびをり
鈴虫を飼ひ晩節の一つとす
雄ごころは檣のごと暮れ易し
手毬唄あとかたもなき生家より
一月の雲の自浄の白さかな
龍太句碑笹鳴を待つごとくあり
真闇経て朝は来るゆりかもめにも
友の訃ははるけき昨日きんぽうげ
教壇は果てなき道か春の蟬
足音もなく象歩む晩夏かな

<著者略歴>

友岡子郷(ともおか しきょう)
1934年、神戸市生まれ。「雲母」で25年間、飯田龍太の選句を受ける。

1957年「椰子会」結成。『友岡子郷俳句集成』(詩歌文学館賞)、

『雲の賦』(俳句四季大賞)など著書多数。

木洩れ日のようなしなやかな抒情を特徴とする。

日本文藝家協会会員。