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今井聖著『言葉となればもう古し―加藤楸邨論』

加藤楸邨は、人間の生活や自己の内面に深く根ざした作風を追求し、石田波郷・中村草田男らとともに「人間探求派」と呼ばれた。しかしながら、「人間探求派」という括りが意味したものは何だったのか。
ヒューマニズム、正しい生き方、箴言的表現、そんなところに楸邨の 本領はない。楸邨の本質は、一回性の対象との出会いを通して「私」を刻印することに他ならない。
最晩年の弟子、今井聖が解き明かす「楸邨論の決定版」。

発行:2017年10月25日

装丁:奥村靫正/TSTJ
四六判上製本 296頁
2400円+税

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第32回俳人協会評論賞受賞

​楸邨がここにいる!

◆主な内容
 

第1章 楸邨俳句の基点
  十七音量性の理論と実践/それぞれの隠岐/水原先生診察日/哺育と自得/加藤楸邨の句に見る「馬醉木」調

  楸邨・草田男の公開往復書簡と句集『野哭』

第2章 リアルの系譜―子規から楸邨へ
  
「写生」と「花鳥諷詠」/子規への軽視と誤解/稲の一穂/虚子の「極楽の文学」と人間探求派の「向日性」

  「詩情」の更新/「寒雷」が目指した「リアル」/楸邨と澄雄/「反戦」とモノローグ/もう一つのリアル/「人間探求派」の今

第3章 刻々の楸邨
  第一句集『寒雷』から第13句集『望岳』まで、全句集を読む

<著者略歴>

1950年、新潟生まれ鳥取育ち。71年加藤楸邨に師事。85年「寒雷」同人(後に退会)。96年に俳誌「街」を創刊。著書に『ライク・ア・ローリングストーン・俳句少年漂流記』(岩波書店)、岩波ジュニア新書『部活で俳句』など。句集『北限』『谷間の家具』『バーベルに月乗せて』。93年より句作と並行してシナリオを脚本家馬場當に師事。脚本家として参加した作品に映画『エイジアンブルー 浮島丸サコン』などがある。俳人協会理事。日本シナリオ作家協会会員。