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𠮷井素子句集『空へ咲く』(そらへさく)

「ホトトギス」主要同人の𠮷井莫生を義父に持つ著者は、

義父から贈られた『ホトトギス新歳時記』を手に作句をはじめた。

莫生亡き後、深見けん二氏のもとで俳句を学び、

「花鳥来」創刊とともに入会、写生の力を磨いていくことになる。

国内外の旅をはじめ、家族や日常をのびやかに詠った296句を収録。

著者自身の油絵による装丁が一集に彩りを添える。

「花鳥来」同人の第一句集!

発行:2018年5月15日
帯文:深見けん二

装丁:奥村靫正/TSTJ
装画:𠮷井素子
四六判ソフトカバー 2600円+税

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◆帯文より
 

空へ咲き川に枝垂るる桜かな

 

早くから写生の基本を会得していて、

それぞれの景に作者の心や家族の姿が読み手の心に浮かんでくる。

内外の旅の句にもすぐれた句が多く、

掲句には咲き出して満開となった桜の力強さがよく出ている。
今後も写生の基本を忘れず、句境を深め、俳句を楽しまれることを願って止まない。
(深見けん二)

◆作品抄15句

春昼の静けさここに極楽寺

夫の口鶯餅の粉残し

あく抜きの蕗浸しある外流し

泉湧くリラの僧院谷深し

目高生る針の先ほど紅さして

風受けし葛叢に花立上り

大仏や遠足日和秋日和

風評の中の真や西鶴忌

初氷苑の紅葉を漉き込みて

佐渡ヶ島眺めて戻り牡蠣フライ

しまきゐる雪の空地も津波跡

海に向く部屋をもらひて初鏡

<著者略歴>

𠮷井素子(よしい そし)
昭和21年、東京都あきる野市生まれ。

PTA句会で中村汀女の選を受け、作句を開始。

「元芝句会」「花鳥来」で深見けん二の指導を受ける。

平成7年~16年の間作句休止をするも、17年より再開し、現在に至る。

俳人協会会員。