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高野ムツオ著『語り継ぐいのちの俳句』

地震、津波、台風、洪水、豪雪、噴火――
古来日本は幾度となく自然災害に見舞われ、
そこから多くのことを学び、教訓としてきた。
本書は、第一線で活躍する俳人 高野ムツオが
東日本大震災後、7年にわたって書き、語り続けてきた
心揺さぶる言葉の数々を収録。
その深い思索とともに、
俳句に生きる力を得て立ち上がった人々の
「いのちの俳句」を今、未来へ贈る。

​7年にわたり震災を詠み続けた俳人が語る3・11の記録、言葉の力。

発行:2018年10月25日

装画:小池アミイゴ

装丁:間村俊一

四六判ソフトカバー 208頁
1800円+税

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被災直後、無性に俳句が作りたくて仕方がなかった。

なぜ、俳句だったのだろうか。

おそらく、俳句を詠むことが自分の存在証明だったのだろう。

危機にあって、俳句の言葉の中に、

自分の鼓動する心臓、脈打つ血を再確認していたに違いない。

言葉で生(せい)を、自己存在を確認していたのだ。

これは決して私一人ではない。

被災した多くの人たちが俳句に生きる力を得ていた。

現在ただ今もそうである。        (あとがき より)

◆主な内容
 

はじめに 被災地のいま

  

第1章  震災1000日の足跡
     芽吹く蘆に祖霊を見る/瞬間を切り取る詩、俳句/無名の力/俳句のこれから

第2章 1000日以後

     「自然」と「人間」はどう詠われてきたか/「言葉の力」のありか/みちのくの虫たちと俳句

     津波に消えた句会/時間の止まった町/狼からのメッセージ

 

第3章 震災詠100句 自句自解
     平成23年~29年の7年間の作品から自選100句を自解

<著者略歴>

1947年、宮城県生まれ。阿部みどり女、金子兜太、佐藤鬼房に俳句指導を受ける。

2002年、鬼房の意を受けて俳誌「小熊座」主宰を継承。

2014年、第五句集『萬の翅』により第65回読売文学賞(詩歌俳句賞)、第48回蛇笏賞、第6回小野市詩歌文学賞を受賞。

その他の句集に『陽炎の家』『鳥柱』『雲雀の血』『蟲の王』『片翅』、著書に『時代を生きた名句』がある。

現在、蛇笏賞選考委員、河北俳壇選者。宮城県多賀城市在住。