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吉野秀彦句集『音』

研ぎ澄まされたロックのように。

音楽をこよなく愛する

炎天寺住職の第二句集!

 

 一茶ゆかりの炎天寺住職𠮷野秀彦の俳句には、何とも言えない温もりがある。生き物すべてを優しく見つめ包み込む豊かさがある。春の夕闇に湧き上がり、いつまでも続く蛙の声のようだ。氏がこよなく愛するロックの響きのようだ。生きとし生けるもの、ことに見捨てられがちな命のありようが言葉で丁寧に掬い取られている。そして、あるがままに、それぞれの世界の住人として他に紛れることなく、しかし、ともに息づいている。

(高野ムツオ氏序文より)

【カバー写真:Fender:L41836​ 1964 JAZZ BASS(五十川博氏所蔵)】

発行:2019年12月21日
序文:高野ムツオ

装丁:奥村靫正/TSTJ

四六判ソフトカバー 148頁
2000円+税

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◆高野ムツオ選15句

隕石の道のり淋し春の夜

一羽とも二羽とも聞こゆ鴉の子

羽化をして眠る蟬おり広島忌

セイロンは涙のかたち夕野分 

新年の息まで吸ってハーモニカ

地に触れてみな魂魄や春の雪

明日は無きはらからばかり蛙の子

我々は根っこなきもの秋出水

弾薬庫抱く山ありクリスマス

自転して夜が産まれて春の潮

霜柱踏めば息する寺領かな

殺すとは生き残ること冬の鷺

芽吹くもの汝が名を述べよ大空へ

石子詰の石の重さや青楓

冬晴やわが荒魂として尿

<著者略歴>

吉野秀彦(よしの しゅうげん)  

 

昭和34年生まれ。

少年時代、「野の会」主宰・楠本憲吉師に私淑。

大正大学大学院修士課程修了(梵文学)

平成20年より「小熊座」主宰・高野ムツオに師事。

平成26年、第一句集『子雀』(ふらんす堂)上梓。

 

炎天寺一茶まつり全国小中学生俳句大会主宰

真言宗豊山派布教研究所指導教授

炎天寺住職 「小熊座」同人 現代俳句協会会員