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岡崎桂子句集『大和ことば』

言霊を追い続ける作者。

自然に抱かれ、自然との対話を通して

紡がれた306句。

 私はこの頃、季節の移り変わりとともに無心に装ってゆく自然の美しさに触れて、心安らぐことが多い。ありのままの自然に包まれている安らぎである。そして、この自然との対話をそのまま言葉に表したいと思っている。それには、言葉を信じること、言葉を磨くこと、言葉を紡ぐこと、言葉と自分の間に隙間を入れないことであろう。

(「あとがき」より)

発行:2020年1月27日
帯文:今瀬剛一
装丁:奥村靫正/TSTJ
四六判 上製本カバー装 176頁
2700円+税

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◆帯文より

論の書ける作家は強い。

岡崎桂子さんはかつて加藤楸邨論を著し、現在は「対岸」誌上に毎月俳論を執筆している。「対岸」切っての論客でもある。いつだったか「いい作品というのは背景が大きく深い」という意味のことを書いていた。この第四句集『大和ことば』三百六句はそうした論の実践である。句歴四十年、よくここまで立派に育ったと思う。心から推したい一書である。  (今瀬剛一)

◆自選12句

百千鳥神話の島に目覚めけり    
飛花落花大和ことばのとび散れり
母郷水戸ぶつきら棒のあたたかし
転がつて土俵は狭し五月場所    
蓮見舟蓮をへだててすれ違ふ
晩年の父白蚊帳を好みけり
平家納経花野に展げたきものを
こつと叩けばこつと返して榠樝の実
大潮の放りあげたる今日の月
三つ星の静かに巡り句碑の空
凩やつうの如くに身の細り
翁面雪夜の神となりて舞ふ

<著者略歴>

岡崎桂子(おかざき けいこ)


1945年、茨城県生まれ。

81年、「沖」入会。

86年、今瀬剛一主宰「対岸」に創刊と同時に入会。

句集に『第一信』『応援歌』『梓弓』『大和ことば』、

著書に『真実感合への軌跡 加藤楸邨序論』がある。

現在、「対岸」編集同人、俳人協会評議員、NHK学園俳句講師。